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DRM(デジタル著作権管理)は、電子書籍や映像コンテンツが無断で複製・配布されるのを防ぐための仕組みです。AmazonのKindle電子書籍にもDRMが採用されており、購入したKindle本は原則としてKindle端末や公式アプリ内での利用に制限されています。そのため、「Kindle本をPDFやEPUBとして保存したい」「iPadや他の電子書籍リーダーでも読みたい」と考えたとき、形式変換やDRM対応ツールの情報を確認する必要があります。

ただし、2026年現在のKindle DRM解除やPDF・EPUB変換は、Kindle for PC/Macのバージョン、書籍の配信形式、KFX対応状況、さらに新しいKindleアプリへの移行状況によって結果が変わります。本記事では、BookFab Kindle 変換、Calibre+DeDRM、Epubor Ultimateの3つを比較し、どの方法が自分の環境に合うのか、注意点を含めて整理します。

2026年時点では、Kindle DRM解除ソフトはどれを選ぶべき?

結論として、無料で試したいならCalibre+DeDRM、操作の手軽さや更新対応を重視するならBookFab Kindle 変換、シンプルな有料ツールを選びたいならEpubor Ultimateが候補になります。どの方法でも、すべてのKindle本で同じ結果になるわけではないため、書籍形式・Kindleアプリのバージョン・ツール側の更新状況を確認してから使うのが安全です。

重視する点候補注意点
無料で試したいCalibre+DeDRM設定やバージョン調整が必要。Kindleアプリの環境によって結果が変わりやすい
手軽さ・更新対応を重視BookFab Kindle 変換新しいKindleアプリの本にも対応。無料体験で変換品質を確認できます
簡単操作で変換したいEpubor Ultimateライブラリ管理機能は限定的。最新のKindle環境への対応状況も確認が必要

DRMとは?Kindle本で不便を感じやすい理由

DRM(Digital Rights Management/デジタル著作権管理)とは、電子書籍や映像、音楽などのデジタルコンテンツを特定の端末やアプリ、アカウント内で利用できるよう制御する仕組みです。著作権保護のために重要な技術ですが、Kindle本を購入した利用者側から見ると、次のような不便につながることがあります。

不便を感じる点
  • 他の電子書籍リーダーで読めない
  • iPadやスマートフォンで自由に管理できない
  • EPUBやPDFとして保存できない

こうした背景から、購入済みのKindle本を個人利用の範囲でバックアップしたい、別端末で読みたい、PDFやEPUBとして整理したいと考えるユーザーの間で、DRM対応ツールや変換ソフトへの関心が高まっています。

【重要】2026年現在のKindle DRM事情:従来の方法が通用しにくい理由

2026年現在、KindleのDRM解除や形式変換を取り巻く環境は以前より複雑になっています。「昔はCalibreでできたのに、最近うまくいかない」と感じる場合、主な原因はツールそのものだけでなく、Amazon側の配信方法やKindleアプリの仕様変更にもあります。

  • 「Download & Transfer via USB」機能の廃止

2025年2月26日以降、AmazonはWeb上の「Download & Transfer via USB(ダウンロードしてUSB経由で転送)」機能を終了しました。これにより、購入済みKindle本をPCへ直接ダウンロードして管理する従来ルートが使いにくくなっています。

  • Kindleアプリ環境の変化

旧Kindle for PC/Macを前提にした手順は、現在のKindle環境ではそのまま通用しない場合があります。新しいKindleアプリでは、書籍の管理方式やツール側の検出方法が従来と異なることがあるため、使用中のKindleアプリと変換ツールの対応状況を確認することが重要です。

  • KFX形式とツール側の対応差

近年はKFX形式で配信されるKindle本が増え、Kindle for PC/Macのバージョンや書籍の配信方式によって、Calibreや古いプラグインでは処理が難しいケースがあります。その結果、「本はダウンロードできたのに、中身が真っ白」「変換エラーが出る」といったトラブルが起こることがあります。

2026年時点で確認すべきバージョン・環境

項目確認ポイント
Calibre本体を最新版に近い状態へ更新し、利用するプラグインとの互換性を確認する
DeDRMSatsuoni版など、更新中の派生版の対応状況を確認する必要があります
Kindleアプリ旧Kindle for PC/Macと新しいKindleアプリでは、ツール側の検出・処理結果が変わる場合があります
KFX形式KFX Inputなど追加プラグインや別手順が必要になる場合があります
DRMフリー本公式にEPUB/PDFダウンロードが提供される場合は、まず公式手段を確認しましょう

選び方の基本:更新頻度と対応範囲を確認する

このような状況では、古い手順だけを前提にするのではなく、ツールの更新頻度・対応形式・Kindleアプリとの相性を確認して選ぶことが重要です。特にPDF・EPUB変換を目的とする場合は、無料ツールで試すのか、専用ツールで作業負担を減らすのかを事前に決めておくと失敗しにくくなります。

次のセクションでは、2026年時点で利用候補となる主要ツールを3つ取り上げ、対応範囲・使いやすさ・注意点を比較します。

手軽さ重視のKindle DRM対応ソフト:BookFab Kindle変換

Kindleで購入した電子書籍をPDFやEPUBとして管理したい場合、BookFab Kindle 変換は、複雑なCalibreプラグイン設定を避けたい人に向いた専用ソフトです。新しいKindleアプリでダウンロードしたKindle本にも対応しており、KFXを含むKindle本をPDF・EPUBなどの扱いやすい形式へ変換しやすい点が特徴です。

Calibre+DeDRMは無料で試せる一方、KFX Input、DeDRM系プラグイン、Kindleアプリの種類、保存構造などを自分で確認する必要があります。BookFab Kindle 変換は、そうした確認作業をできるだけ減らし、Kindle本の検出、出力形式の指定、変換後ファイルの確認までを専用画面で進めたい場合に使いやすい選択肢です。

BookFab Kindle 変換
BookFab Kindle 変換【30日無料体験・3冊無料】
  • 新しいKindleアプリでダウンロードしたKindle本にも対応
  • KFXを含むKindle本をPDF・EPUBなど扱いやすい形式へ変換
  • 無料体験版でも最大3冊まで全文出力を確認可能
  • 複雑なCalibreプラグイン設定を避けたい初心者にも使いやすい
  • BookFab Calibreプラグインと組み合わせて、Calibre中心の管理にもつなげやすい

さらに、BookFabではCalibreに導入できる公式プラグイン「BookFab Calibre プラグイン」も提供されています。Calibreのライブラリ管理はそのまま使い、Kindle本の処理だけをBookFab側の仕組みに任せたい場合に便利です。スタンドアロン版と同じく無料枠で試せるため、変換品質や操作感を購入前に確認できます。

BookFab Kindle 変換のメリット・デメリット

メリット(良い点)
  • 新しいKindle環境に対応:新しいKindleアプリで保存した本も扱えるため、旧来の手順に戻れない環境でも使いやすい。
  • 設定が分かりやすい:複数の外部プラグインを組み合わせる必要が少なく、画面の流れに沿って操作しやすい。
  • 出力形式を選びやすい:PDF・EPUBなど、読書アプリや端末に合わせた形式を指定できる。
  • Calibre連携も可能:BookFab Calibreプラグインを使えば、Calibre中心のライブラリ管理にもつなげられる。
デメリット(気になる点)
  • 有料ソフトである(ただし、無料体験で変換品質や自分の読書環境との相性を確認できます)。
  • 固定レイアウト本や画像中心の本では、出力後にレイアウトや表示状態を確認しておくと安心です。

それでは次に、BookFab Kindle 変換でKindle本をPDF・EPUBに変換する基本的な流れを見ていきましょう。

BookFab Kindle変換でKindle本をPDF・EPUBに変換する方法

変換前の準備
  • 1. Kindleアプリで変換したい本をPCにダウンロードする
    2. BookFab Kindle 変換を最新版に更新して起動する
    3. 必要に応じて「設定 → 書籍ダウンロード → 形式オプション」でPDFまたはEPUBを選択する
変換形式を選択
Step1
BookFabでKindle電子書籍を読み込む

BookFabを起動すると、KindleアプリでPCにダウンロード済みの電子書籍をスキャンし、変換できる本を一覧に表示します。表示された本の中から、PDFまたはEPUBにしたいタイトルを確認しましょう。

BookFabでKindle電子書籍を読み込む

もし本が表示されない場合は、対象書籍がKindleアプリ側で完全にダウンロードされているかを確認し、BookFabで再スキャンしてください。必要に応じて、右上の「設定」→「書籍ダウンロード」から「Kindle電子書籍のスキャンパス」を手動で指定できます。

保存先を手動で設定

Step2
変換したい本を選択して変換を開始する

変換したいKindle本を選択し、「復号&変換」をクリックします。出力形式を事前に指定しておけば、処理後にPDFまたはEPUBファイルとして保存されます。

変換したい本を選択して変換を開始する
Step3
変換された電子書籍ファイルを確認する

処理が完了したら、「復号済電子書籍」から出力結果を確認できます。「フォルダを開く」をクリックすると、変換されたファイルの保存先が表示されます。

変換された電子書籍ファイルを確認する

PDFで出力した場合は、ChromeなどのブラウザやiPad、スマートフォンのPDFビューアで確認できます。EPUBで出力した場合は、対応する電子書籍リーダーアプリに取り込んで表示を確認してください。

変換されたPDFファイルの閲覧例

これで、Kindle電子書籍をPDFやEPUBとして保存し、手持ちの端末やアプリで管理しやすくなります。出力したファイルは、購入済み書籍の個人利用など、法令・利用規約の範囲内で活用してください。

公式チャンネルでは、より詳しい解説動画も公開されていますので、ぜひご覧ください。

KindleのDRMを解除できる無料ソフト:Calibre

Calibreの画面

Calibreは、Windows・macOS・Linuxに対応したオープンソースの電子書籍管理ソフトです。無料で利用でき、対応フォーマットが非常に多いことから、電子書籍の整理・管理用途では高い知名度があります。

ただし、Calibreは本来は電子書籍の管理・変換を目的とした汎用ソフトであり、Kindle DRMへの対応は標準機能では用意されていません。Kindle電子書籍を扱う場合は、別途外部プラグイン(DeDRM)を導入する必要があります。また、KFX形式の本ではKFX Inputなど追加プラグインが必要になる場合もあり、書籍・Kindleアプリ・プラグインの組み合わせによって結果が変わります。

Calibre&DeDRMのメリット・デメリット

メリット
  • 完全無料で使用できる。
  • ライブラリ管理機能が非常に強力。
  • 既にCalibreを使っている場合は、同じ環境で電子書籍管理を続けやすい。
デメリット
  • 設定が難解:初心者にはプラグイン導入やバージョンの調整がハードルが高い。
  • 不安定:Kindle側のアップデートで突然使えなくなることがある。
  • KFXの制限:KFXは追加プラグインや設定が必要で、環境によって不安定。
  • Kindleアプリ環境によって、従来手順では処理できない場合がある。

Calibre DeDRMでKindle DRMを無料で解除する方法

Step1
Calibreの公式サイト(https://calibre-ebook.com/)からソフトをダウンロードして、インストールします。
Step2
Calibreプラグイン(DeDRM)をインストールします。
image.png

現在、従来のDeDRMプラグインの公式更新���ほぼ停止しているため、コミュニティによって継続的に更新されている「Satsuoni版DeDRM_tools」が利用されるケースが増えています。以下のGitHubページから最新リリースを確認できます:https://github.com/Satsuoni/DeDRM_tools

ダウンロードしたDeDRM_tools.zipを解凍し、その中に含まれているDeDRM_plugin.zipをCalibreに読み込んでインストールします。

tips icon
※DeDRMには複数の派生版や更新版が存在するため、利用する際はGitHubの最新リリース情報を確認することをおすすめします。
Step3
Calibreを起動して、「設定」→「プラグイン」→「ファイルからプラグインを読み込む」の順で操作します。

Calibreのプラグイン設定画面

Calibreでファイルからプラグインを読み込む画面

Step4
ステップ2でダウンロードしたDeDRMプラグインを追加します。セキュリティリスクの警告が表示されたら、内容を確認してから進めます。

Calibreのプラグイン警告画面

Zipファイルのプラグインのインストールが完了したら、「OK」をクリックします。

DeDRMプラグインのインストール完了画面

次に表示される画面で「適用」を選択します。

Calibreでプラグイン設定を適用する画面

以上でDeDRMプラグインの導入は完了です。その後、Calibreを再起動し、Kindle電子書籍を追加することで、書籍の状態を確認できます。

より詳しい導入手順は、DeDRMプラグインの完全解説記事で紹介しています。

重要:Calibre + DeDRMでKindle DRM解除を行う際の注意点

Calibreを使ってKindle本のDRM解除やPDF変換を行う場合、2025年以降は以前より難易度が上がっている点に注意が必要です。

まず、2025年2月26日をもって、Amazonはウェブサイトから購入した書籍をPCにダウンロードし、USB経由でKindle端末に手動転送する機能を廃止しました。これにより、以前のように購入済みKindle本をPCへ直接取得し、Calibreなどで処理する前提が変わっています。

The Vergeなどの海外メディアも、この変更によってKindle本のバックアップや他形式への変換を前提にしていたユーザーに影響が出る可能性を指摘しています。従来の取得ルートに依存していた場合は、現在のKindleアプリ環境やツール側の対応状況を確認する必要があります。

The Verge(ザ・ヴァージ)より>>

さらに、2025年以降はKindle本の取得方法や配信形式に関する前提が変わり、KFX形式の書籍では従来手順が通りにくいケースが増えています。これにより、書籍ファイルを取得できない、あるいはCalibreに取り込んでも変換が通らないといった問題が起こる場合があります。

新しいKindleアプリ環境では、旧Kindle for PC/Macを前提にした手順やスクリーンショットと実際の画面が一致しない場合もあります。細かい保存場所を覚えるよりも、使用しているKindleアプリ、書籍形式、プラグインの対応状況を確認することが重要です。

この前提の変化を踏まえると、Calibre + DeDRMでの無料DRM解除は「不可能になったわけではないが、難度と不確実性が格段に上がった」というのが現在地です。

Calibreで成功率を上げるためのポイント:

tips icon
  • DeDRMプラグインや関連プラグインを最新の対応状況に合わせて確認する
  • Kindle for PC / Mac / 新しいKindleアプリの違いによって結果が変わることを理解しておく
  • 書籍の保存形式(AZW / AZW3 / KFXなど)を事前に確認する
  • KFX形式の本では、追加設定や別手順が必要になる場合がある

なお、DRMフリー本に限り、出版社や著者の設定によってPDF / EPUB形式の公式ダウンロードが提供される場合があります。Kindle Unlimitedなど読み放題サービス経由の本は対象外になる場合があるため、変換を試す前に、対象書籍がまず公式にダウンロード可能なDRMフリー本かどうかを確認することも重要です。

CalibreでKindle DRM解除ができない主な原因

CalibreでKindle本を追加しても変換できない場合、単にプラグインの導入ミスだけでなく、書籍形式やKindleアプリのバージョンが関係していることがあります。特に以下の点を確認してください。

  • Kindle本がKFX形式で保存されている
  • DeDRMやKFX Inputのバージョンが現在の環境に合っていない
  • Kindle for PC/Macや新しいKindleアプリの環境差で処理可否が変わっている
  • 書籍ファイルの保存先指定やスキャン設定が現在の環境に合っていない
  • DRMフリー本ではなく、公式EPUB/PDFダウンロードの対象外である

Calibre環境でKindle DRM解除できる選択肢:BookFab Calibre プラグイン

そうした状況に向けて提供されているのが、BookFab Calibre プラグインです。

BookFab Calibre プラグインは、Calibreに直接導入して使用できる公式プラグインで、Calibreのライブラリ管理機能を活かしながらKindle電子書籍を処理できる点が特徴です。外部ツールを切り替える手間を減らし、Calibreの操作画面内で作業を進められるため、既にCalibreを中心に電子書籍を管理しているユーザーにとって導入しやすい構成となっています。

Calibreの管理機能は使い続けたいものの、DeDRMやKFX Inputの組み合わせ、新しいKindleアプリ環境でつまずきやすい場合は、専用プラグインを使うことで作業負担を減らしやすくなります。

BookFab Calibre プラグインの導入と基本的な使い方

Step1
プラグインのダウンロードと導入

まず、案内されている公式ページからBookFab Calibre プラグインのZIPファイルをダウンロードします。次にCalibreを起動し、「環境設定」→「プラグイン」を開いてください。

BookFab CalibreプラグインをCalibreに導入する画面

表示された画面で「ファイルからプラグインを読み込む」を選択し、先ほどダウンロードしたZIPファイルを指定(解凍の必要はない)すると、プラグインのインストールが行われます。インストール完了後は、Calibreを一度再起動してプラグインを有効化します。

CalibreでBookFabプラグインを読み込む画面

Step2
Kindle電子書籍を追加して処理を実行

Calibreを再起動したら、次にKindle電子書籍をライブラリへ追加します。書籍を選択した状態で、ツールバーから「DRM を解除」を選ぶと、処理が開始されます。

BookFab CalibreプラグインでDRM処理を実行する画面

Step3
解除後の電子書籍をCalibreで管理

処理が完了すると、DRMが解除されたファイルは元の書籍エントリに自動的に紐づけられます。そのため、解除後の書籍は他の電子書籍と同様にCalibreの標準機能で管理することが可能です。

Kindle対応の有料DRMツール:Epubor Ultimate

Epubor Ultimateの画面

Epubor Ultimateは、Kindle電子書籍のDRM処理と形式変換に対応した有料ソフトです。対応環境ではKindle本をEPUBやPDFなどの一般的な形式へ変換でき、Calibreのように外部プラグインを細かく設定する必要がなく、比較的シンプルな操作で利用できる点が特徴です。

一方で、書籍の形式やKindleの仕様変更によっては、対応状況や変換の安定性に差が出る場合があります。また、Calibreのような電子書籍管理機能は備えていないため、変換後のライブラリ管理は別途行う必要があります。そのため、Epubor Ultimateは、複雑な設定を避けて手軽にKindle本を変換したいユーザーに向いたツールと言えるでしょう。

Epubor Ultimateを使ってKindle DRMを解除する手順については、別途「Epubor Ultimate」に関する解説記事で詳しく紹介しています。より詳しく知りたい方はチェックしてください。

Epubor Ultimateのメリット・デメリット

メリット
  • 操作がシンプルで分かりやすい。
  • 日本での知名度が高い。
デメリット
  • Calibreとの連携機能(プラグイン版)がない。
  • オーディオブック化などの付加機能は別売りまたは非対応。
  • Kindle側の仕様変更により、対応可否が変わる場合がある。

3つのKindle DRM対応ツールを比較

ここまで紹介してきたBookFab Kindle 変換・Calibre・Epubor Ultimateは、いずれもKindle電子書籍を別形式で活用したい場合の選択肢となりますが、使い勝手・安定性・向いているユーザー層には明確な違いがあります。以下に、それぞれの特徴を分かりやすく整理しました。

項目BookFab Kindle 変換Calibre + DeDRMEpubor Ultimate
価格有料(3冊まで無料体験可)無料有料
対応OSWindows / macOSWindows / macOS / LinuxWindows / macOS
対応形式KFXを含むKindle本 → EPUB / PDF書籍・環境により異なるEPUB / PDF(対応状況は環境依存)
KFX対応△(KFX Inputなど条件付き)△(状況依存)
Kindleアプリ環境への対応新しいKindleアプリでダウンロードした本にも対応△(古い手順では失敗する場合あり)△(最新版の対応確認が必要)
操作の分かりやすさ◎(初心者向け)△(設定が必要)◯(対応環境)
プラグイン設定不要(Calibreプラグイン版は別)必須(DeDRM、KFXではKFX Inputなど)不要
安定性・成功率専用画面で処理しやすい書籍・環境依存書籍・更新状況依存
電子書籍管理Calibre連携可◎(管理が強み)△(管理機能なし)
向いている人手軽さ・更新対応重視無料で試したい上級者少量・簡単操作重視

どのツールが適しているかは、利用目的や重視するポイントによって異なります。まず、新しいKindleアプリでダウンロードした本にも対応し、作業負担の少なさを重視したい場合には、デスクトップアプリとCalibreプラグインを併用できるBookFab Kindle 変換が有力な選択肢となります。設定が分かりやすく、無料体験で出力品質を確認しやすいため、長期的に運用したいユーザーにも向いています。

一方で、設定に時間をかけず、少量の書籍を手軽に変換したいという用途であれば、操作がシンプルなEpubor Ultimateが候補になるでしょう。さらに、できるだけコストを抑えて試したい、細かな設定にも慣れている場合には、CalibreにDeDRMプラグインを組み合わせる方法も選択肢に入りますが、最新のKindle仕様では動作が不安定になるケースがある点には注意が必要です。

利用頻度や環境によって最適な選択は変わりますが、作業負担の少なさや継続的なアップデート対応を重視するなら、専用設計のツールが有力な選択肢になります。

よくある質問(FAQ)

Q

2025年以降、Kindle本の「USB経由でダウンロード&転送」は本当に使えなくなった?

はい。Amazonは2025年2月26日以降、Web上の「Download & Transfer via USB(ダウンロードしてUSB経由で転送)」機能を廃止しました。これにより、従来のように購入本ファイルをPCへ直接落として管理する前提が変わり、今後はアプリやWi-Fi配信中心の運用になります。

A

Q

新しいKindleアプリだと、DRM解除や変換は難しくなる?

難しくなる場合があります。旧Kindle for PC/Macを前提にした手順では、新しいKindleアプリ環境の書籍をうまく検出できない、または変換できないことがあります。保存場所の細部よりも、使用中のKindleアプリ、書籍形式、ツール側の最新対応状況を確認することが重要です。

A

Q

KFX形式のKindle本は、変換や処理がうまくいかないことがある?

あります。近年のKindleではKFX形式が使われるケースが増え、従来より扱いが難しいという指摘があります。Calibreで扱う場合はKFX Inputなど追加プラグインが必要になる場合があり、ツール側の更新状況や対応範囲を確認しながら運用するのが現実的です。

A

Q

Kindle DRM解除で確認すべきバージョンは?

まず、Calibre本体、DeDRM系プラグイン、KFX Input、Kindleアプリの種類とバージョンを確認してください。特にKFX形式の本では、Kindleアプリやプラグインの組み合わせによって変換可否が変わるため、古い手順をそのまま使うのではなく、各ツールの最新対応状況を確認することが重要です。

A

Q

Calibreは無料で使える?どんなOSに対応している?

Calibreは、公式にWindows/macOS/Linux向けに提供されている電子書籍管理ソフトです。ライブラリ管理や形式変換を含め、電子書籍の整理用途で広く利用されています。ただし、Kindle DRM解除はCalibre本体の標準機能ではありません。

A

Q

CalibreでKindle本を扱うには、必ずDeDRMプラグインが必要?

Kindle本のDRM解除を目的とする場合、Calibre本体だけでは対応できないため、DeDRM系プラグインが必要になります。ただし、KFX形式を読み込むにはKFX Inputなど別のプラグインが関係する場合もあります。DeDRMはDRM処理、KFX InputはKFX読み込みというように、役割を分けて理解しましょう。

A

Q

BookFab Calibre プラグインは無料で試せる?

公式ページでは、新規ユーザーは最大3回まで無料で試せる仕組みが案内されています。まずは無料枠で、自分のKindleアプリ環境や対象書籍で問題なく処理できるかを確認してから判断しやすい設計です。

A

Q

Kindle本をPDFやEPUBにした後、どのアプリで読める?

PDFならブラウザや一般的なPDFビューアで読みやすく、EPUBなら対応する電子書籍アプリで閲覧できます。ただし、画像・図表が多い本やレイアウトが複雑な本は、端末やアプリによって表示差が出ることがあるため、目的の端末で事前に見え方を確認するのがおすすめです。

A

まとめ

Kindle電子書籍のDRM対応には、BookFab Kindle 変換、Calibre+DeDRM、Epubor Ultimateなど複数の選択肢があります。無料で試せるCalibreは拡張性や管理機能に優れていますが、近年のKindle仕様変更やKFX形式の影響により、書籍や環境によって動作が不安定になる場合があります。新しいKindleアプリで保存した本まで考えるなら、操作の分かりやすさ、無料体験の有無、Calibre連携のしやすさも含めて選ぶことが大切です。

特に2025年以降は、Download & Transfer via USBの終了やKindleアプリ環境の変化により、従来の手順だけでは対応できないケースも増えています。まずは公式にEPUB/PDFをダウンロードできるDRMフリー本かどうかを確認し、そのうえで自分の利用目的や運用環境に合った方法を選びましょう。変換後のファイルは、購入済み書籍の個人利用など、法令・利用規約の範囲内で扱うことが重要です。