音声生成AI6製品の日本語・商用利用・保存形式比較

音声生成AIおすすめ6選を先に比較

短い動画ナレーションならブラウザ型、キャラクター性を出したいならVOICEVOX、APIでサービスへ組み込むならAmazon Polly、長文やEPUBまで扱うならBookFab AudioBook 作成が候補です。無料枠は変更されることがあるため、下表の数値は2026年9月時点の内容です。

製品無料枠主な出力商用利用向く用途
TTSMaker週20,000文字
一部音声は無制限対象
MP3、WAV、OGG、AAC、OPUS生成音声は商用利用可無料で試す、短い動画ナレーション
音読さん未登録1,000文字/月
無料会員5,000文字/月
MP3無料利用は原則クレジット表記が必要日本語の案内音声、教材、短い原稿
VOICEVOX無料WAV商用・非商用可。クレジットと各音声の規約に従うキャラクター音声、解説動画
Amazon Polly音声方式ごとに初年度無料枠ありMP3、OGG、PCMなどAWSの利用条件に従うAPI、アプリ・サービスへの組み込み
CoeFontFreeはTTS 800文字/月・1プロジェクト音声生成・TTSFreeは非商用。商用は対象プランを選ぶ多彩な音色、自分の声を使う用途
BookFab AudioBook 作成1アカウント3,000 wordsの無料体験MP3、OPUS、M4B入力する原稿・素材の権利を確認長文、TXT、EPUB、オーディオブック

「一番自然な音声」は原稿によって変わります。固有名詞、数字、長い一文を含む同じ原稿を各ツールで試すと、発音、間、文末の抑揚の差が分かりやすくなります。

目的別に選ぶならどれ?

まず無料で作りたいTTSMaker、音読さん
動画用にキャラクター性を出したいVOICEVOX
声の選択肢や自分の声も重視したいCoeFont
サービスへ音声生成を組み込みたいAmazon Polly
長文やEPUBを音声ファイルにしたいBookFab AudioBook 作成

動画ナレーションでは、自然さだけでなく修正のしやすさも重要です。人名や商品名が多い原稿なら読み方を直せるツール、短い原稿を量産するならブラウザですぐ生成できるツールのほうが扱いやすくなります。

音声生成AIとは?読み上げ・ボイスクローンとの違い

音声生成AIは、文章から合成音声を作るText-to-Speech(TTS)を中心に、AIで声を生成・調整する技術の総称として使われます。このページで扱う6製品は、主に「文字から声を作る」用途を比較しています。

自分や許可を得た話者の声質を再現するボイスクローンは、通常のTTSとは選ぶ機能が異なります。また、録音済みの会話を文字へ戻す文字起こしAIは処理の向きが逆です。ナレーションを作るなら文字から音声、議事録を作るなら音声から文字、と分けると迷いません。

音声生成AIを選ぶ4つのポイント

音声生成AIを日本語・無料枠・商用利用・出力形式で選ぶポイント

日本語の読み方を直せるか

日本語では、漢字、人名、略語の読み間違いが出やすいため、声質だけでは判断できません。発音辞書、読み方ルール、アクセント、速度や無音の調整があると、同じ原稿でも仕上がりを整えやすくなります。

無料枠は「量」と「用途」を分けて見る

無料枠が大きくても、商用利用やクレジット表記に条件が付くことがあります。個人で試すだけなのか、YouTubeや仕事で公開するのかを先に決めておくと、後から作り直す手間を減らせます。

MP3・WAV・M4Bなど必要な形式で保存できるか

動画編集へ渡すならMP3やWAV、章のあるオーディオブックならM4Bが扱いやすい場合があります。再生するだけでよいのか、完成した音声ファイルを手元に残したいのかでも選択肢は変わります。

長文・API・キャラクター音声など用途が合っているか

数行のナレーションと数万字の原稿では必要な機能が違います。ブラウザ型、デスクトップソフト、API型を同じ基準で比べず、実際に作る音声の長さと公開先から選ぶのが近道です。

主な音声生成AI 6製品の特徴

1. TTSMaker:無料で短いナレーションを作りやすい

TTSMakerで日本語AI音声を生成する画面

TTSMakerは、ブラウザでテキストを入力して音声を作れるサービスです。無料版は週20,000文字まで利用でき、一部の音声は週次上限の対象外です。MP3、WAV、OGG、AAC、OPUSなどで保存でき、生成音声には商用利用権があります。

数行から短めの台本をすぐ音声にしたいときは扱いやすい一方、長い原稿を章単位で管理する用途では専用ソフトのほうが向きます。

2. 音読さん:日本語をブラウザですぐMP3化

音読さんで日本語テキストを音声化する画面

音読さんは、テキストをブラウザから読み上げてMP3で保存できる日本語対応サービスです。会員登録なしでは月1,000文字、無料会員では月5,000文字まで利用できます。

無料利用でも商用利用は可能ですが、原則として利用者から見える場所へのクレジット表記が必要です。受託制作や、クレジットを表示できない用途などは別条件になるため、仕事で使う場合は利用形態まで見て選びます。

3. VOICEVOX:キャラクター性のある日本語音声

VOICEVOXでキャラクター音声を調整する画面

VOICEVOXはWindows、macOS、Linuxで使える無料の音声合成ソフトです。イントネーションや話速を細かく調整でき、解説動画やキャラクター性のある日本語音声に向いています。

作成した音声は商用・非商用で利用できますが、VOICEVOXを使ったことが分かるクレジット表記が必要です。さらに各音声ライブラリやキャラクター側の規約も適用されます。

4. Amazon Polly:APIで音声生成を組み込みたい人向け

Amazon Pollyのクラウド音声生成

Amazon Pollyは、AWS上でテキストから音声を生成するクラウドサービスです。MP3、OGG、PCMなどに対応し、SSMLで間や強調を制御できます。画面上で数回使うだけのツールというより、Webサービスやアプリへ音声生成を組み込む用途に向いています。

無料利用枠は音声方式によって異なり、最初の12か月はStandard、Neural、Long-Form、Generativeごとに月間上限が設定されています。継続利用では処理文字数に応じた従量課金になるため、API用途では月間文字数を見積もっておくと安心です。

5. CoeFont:多彩な声とカスタムAI音声

CoeFont

CoeFontは1万以上のAI音声を掲げるサービスで、既存の音声を使ったTTSに加え、Web録音からカスタムAI音声を作成できます。声の選択肢を広く見たい場合や、自分の声を使う用途まで視野に入れる場合に候補になります。

Freeプランは非商用で、TTSは月800文字・1プロジェクトです。Standardは月80,000文字、Plusは月1,000,000文字まで利用できるため、商用利用や生成量を増やす場合はプランの違いを先に見ておきましょう。

6. BookFab AudioBook 作成:長文・TXT・EPUBをまとめて音声化

BookFab AudioBook 作成で長文をAI音声化

BookFab AudioBook 作成はWindows 10・11(64ビット)向けの音声作成ソフトです。直接入力したテキストやTXTはMP3またはOPUS、EPUBは章を持つM4Bとして出力できます。日本語と英語にはそれぞれ20種類の内蔵音色があります。

韻律、表現力、無音、速度、音量に加え、エイリアスと読み方ルールで固有名詞の発音を調整できます。無料体験は1アカウント3,000 wordsで、時間制限はありません。数行だけならWebサービスのほうが手軽ですが、章のある長文や電子書籍をまとめて扱う用途では管理しやすい構成です。

AI音声を作成して保存する基本の流れ

原稿からAI音声を作成して保存する3ステップ

  1. 用途とツールを決める:動画、教材、オーディオブック、API組み込みなど、使う場面から候補を絞ります。
  2. 同じ原稿で試聴する:声、速度、読み方、間を調整し、固有名詞や数字を含む部分で日本語の癖を見ます。
  3. 必要な形式で保存する:動画編集ならMP3やWAV、オーディオブックならM4Bなど、後工程に合う形式を選びます。

商用利用では「ツール本体」と「声」の条件を分けて見る

AI音声の商用利用で確認する利用規約と原稿の権利

商用利用の条件は一律ではありません。TTSMakerのように生成音声の商用利用を明示しているサービスもあれば、音読さんの無料利用のようにクレジット表記が必要なサービス、VOICEVOXのようにソフトと各音声ライブラリの両方の規約を見る必要があるものもあります。

第三者の文章や声を使う場合は、サービスの規約だけでなく、元原稿や音声素材を使う権利も別に必要です。公開・販売・広告利用を予定している場合は、作成前に条件を揃えておくほうが安全です。

長文・EPUBを音声ファイルにしたい場合

数行の原稿ではオンライン型が速い一方、記事、教材、EPUBのように分量が増えると、原稿を分割して管理する手間も増えます。長文をファイルとして残したい場合は、入力形式、章の扱い、読み方ルール、出力形式まで一つの画面で管理できるかを見ると選びやすくなります。

BookFab AudioBook 作成
  • テキスト・TXTはMP3 / OPUS、EPUBはM4Bで出力
  • 日本語・英語に各20種類の内蔵音色
  • 韻律、表現力、無音、速度、音量を調整
  • 発音エイリアスと読み方ルールに対応

BookFab AudioBook 作成の基本操作

Step1
テキスト、TXT、またはEPUBを読み込む

BookFabでテキストやEPUBを読み込む

直接テキストを貼り付けるか、TXTまたはEPUBを読み込みます。

Step2
音色と読み方を整える

BookFabで音色と読み方を調整する

言語と音色を選び、必要に応じて速度、無音、表現力、発音ルールを調整します。

Step3
変換して音声ファイルを確認する

BookFabでAI音声の変換を開始する

変換後はライブラリから再生し、読み間違い、章の順番、保存形式を確認します。

BookFabライブラリで生成した音声を管理する

関連するAI音声の選び方

無料ツールだけを比較したい場合は、無料AI音声生成ツールの比較で無料枠と保存形式をまとめています。自分の声を再現したい場合は、自分の声をAIで再現する方法が別の選択基準になります。VOICEVOXを使う場合は、VOICEVOXの使い方と利用条件で操作とクレジット表記まで整理しています。

音声生成AIのよくある質問

Q

無料で使える音声生成AIはありますか?

あります。TTSMakerは週20,000文字の無料枠があり、音読さんは未登録で月1,000文字、無料会員で月5,000文字まで利用できます。VOICEVOXも無料です。無料でも商用利用やクレジット表記の条件は同じではないため、公開用途では規約まで見て選びます。

A

Q

日本語が自然な音声生成AIはどれですか?

声質だけで一つに決めるのは難しく、原稿との相性もあります。固有名詞、数字、長い一文を含む同じ日本語原稿で試し、発音修正、間、文末の抑揚まで比べると選びやすくなります。

A

Q

AI音声をYouTubeや仕事で使えますか?

使えるツールは多いですが、条件は製品ごとに異なります。TTSMakerは生成音声の商用利用を認めています。音読さんの無料利用では原則クレジット表記が必要で、VOICEVOXはソフトと各音声ライブラリの規約に従います。元原稿や第三者の声を使う権利も別に必要です。

A

Q

動画ナレーションにはどの音声生成AIが向いていますか?

短い原稿をすぐ作るならTTSMakerや音読さん、キャラクター性を出したいならVOICEVOXが候補です。長い台本をまとめて音声ファイルへ書き出す場合は、原稿管理と発音修正に対応するデスクトップ型も比較すると扱いやすくなります。

A

Q

自分の声をAIで使いたい場合も同じツールでできますか?

通常のテキスト読み上げと、本人の声質を再現するボイスクローンは別の機能です。CoeFontのようにカスタムAI音声を作れるサービスもありますが、本人の同意、録音条件、商用利用条件まで含めて選ぶ必要があります。

A

まとめ

音声生成AIは、短いナレーション、キャラクター音声、API組み込み、長文やEPUBの音声化で向く製品が変わります。まず同じ日本語原稿で音声を比べ、無料枠、保存形式、商用利用の条件まで揃えてから選ぶと判断しやすくなります。

TTSMakerや音読さんはブラウザで始めやすく、VOICEVOXはキャラクター性、Amazon PollyはAPI、CoeFontは多彩な声とカスタムAI音声、BookFab AudioBook 作成は長文・TXT・EPUBのファイル化に向いています。